| 回転ドア特集
外気遮断し快適な室内環境 羽根開放で長尺物も通過 |
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| ■省エネとバリアフリーが背景に | ||
大型の自動回転ドアが医療福祉施設あるいは一般のオフィスビルで評価されてきている。 回転ドアが評価されてきている理由はまず第一に省エネであること、即ち冷暖房効率が高まる。そして、床面に段差がないバリアフリー製品であること、ウイングの開放により大型の荷物や車の通過が容易になること、外観のデザインが美しいこと、高層建築物におけるドラフト現象を防ぐこと等々が挙げられる。 とりわけ省エネ効果が需要の背景にある。平成11年の省エネルギー法の改正により、それまで規制対象になっていなかった事務所ビル、ホテル、デパート、学校、病院などが新たに対象となり、エネルギー消費の大幅な削減を求められるようになったためだ。対象建築物は電気600万kWh/年以上または原油換算で1500kl/年以上を使用する業務用ビル。 回転ドアでは室内側と外部の二カ所に開口部があるのだが、常に片側の開口部を塞いでいるため、外気が直接入り込んでこない。特に気候の厳しい時に効果的で、冬場の冷たい風が待合室に吹き込んできたり、夏場では熱風が入り込むのを防ぐ。 一方、一般的な自動ドアを二段構えにして風除室を作った場合は、通行量が多くなると、両方のドアが同時に解放されてしまうため、風除けの機能を果たさなくなってしまう。 2ウイングの大型自動回転ドアは、風除室を作った場合に比べて、コスト的には数倍となるようだ。しかし、省エネはもちろん、それ以上に施設の快適な環境づくりに寄与するという意味で採用が進んでいる。 |
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フロント周りを含めトータルで提案 |
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「病院に対してはこれからリニューアルを含めて提案していく」(三和タジマ目黒正弘社長)。同社が特長として打ち出しているのは、全て自前の工場で国内生産している点だ。ステンレス製品の専業メーカーだけに、大型回転ドアの素材もステンレスを全面に出している。ただし、コスト的にはアルミ材を使用した方が安くなるため、価格対応という意味からも、アルミ材の採用を考えている。アルミ材に様々なカラーで化粧仕上げした素材を使おうというものだ。これによりフロント周り全体を含めて、トータルでカラーコーディネートできるようになる。現在はプロトタイプを作っている段階だが既に受注は可能だ。「意匠性というよりも、ニーズが多岐にわたっており、品揃えの一環として揃える」(目黒社長)。 アメリカのドアメーカー、ホートン社(テキサス州)も三和シャッターグループの一社で、ここでも大型回転ドアの製造販売を行っている。このホートン社が、アルミ材の製品も作っており、ここから輸入することも考えた。しかし、「米国の方が、セキュリティの面で優れているが、意匠・デザインの面では日本の方がレベルが高い。米国製を輸入して、さらにそれを手直しすることを考えれば、国産の方が良いだろう」(目黒社長)と説明する。機能重視の米国と比べて、日本の場合は意匠やデザインも重視しなけらばならないという。 現在、さらに様々な機能を付加することも考えている。例えば光触媒を使った抗菌タイプなどだ。 田島順三製作所を三和シヤッター工業が100%子会社化し、その販売会社として設立されたのが三和タジマだ。新体制での営業開始は2000年1月から。しかし実際には、本格的に営業開始したのは2000年4月である。以後、オフィスビルだけではなく、大型の回転ドアを病院・福祉市場に対してアプローチしてきた。 実績としては今のところオフィスビルがメインではあるが医療施設での実績も徐々に上がってきており、先頃複数の日赤病院に納入した。病院向けの製品ではシノレスとミレニアム2がある。シノレスは2ウイング方式の大型回転ドアだ。一方のミレニアム2は4ウイング方式だがウイングを折り畳むことができる。このため、小型ではあるが車椅子利用者でもまっすぐに通行することができる。省スペースでありながらバリアフリーを実現しているというのが特長。この製品は旧・田島順三製作所のオリジナル商品だったが、三和タジマになってから、若干の改良を加えた製品。引き合いは増えていると言うことだ。 回転ドアのメリットとしては、省エネ効果、それとドラフト現象の防止を挙げる。ドラフト現象とは、高層ビルで吹き抜けが有る場合にビル内で温度差によって上昇気流が発生し、ドアが開かなくなってしまうというもの。 もう一つのメリットは場所を取らないということ。風除室を作った場合に生じるデッドスペースがなく、省スペースに寄与する。 コスト的には2枚の自動ドアで風除室を作った場合に比べて、5倍以上となる。しかし、冷暖房コストは確実に減る。そして何より自動ドアによる風除室の場合は、回転ドアに比較して冷暖房効果が上がらないという実証もある。 提案先は主にゼネコン、そしてオーナーが主体。高額の商品のため、やはりオーナーの理解がないと採用は困難という。 医療福祉施設やオフィスビル以外の、その他市場については、「アメリカでは金融関係、銀行で採用されているが、日本ではない。回転ドアは強盗などが入った場合に、出られなく効果がありセキュリティは高い。また米国では金属探知器などのセンサーを付けるケースもあるようだ」(目黒社長)という。 大型商業施設での実績もある。先日は恵比寿にオープンした三越にミレニアム?の特注タイプを納めた。大型サイズにして、さらに中心部に円柱を立てた製品で、四枚の羽根は円柱を中心にして回転する。 日本で回転ドアが普及してこなかった理由として、「生活文化の違い。日本人は機械の中に入るのを嫌がる。アメリカでは家庭にも小さな回転ドアが付いていたりするのだが」(目黒社長)。 海外への輸出について尋ねると、「ホートン社では、東南アジアに回転ドアを輸出している。当社でも三和シヤッターの海外事業部を使って開始しようか、ということは考えている。しかし、当社は現在生産の方が忙しい状況。もちろん回転ドアだけでなく他のステンレス製品を含めてだが」としている。 ●シノレス 2ウイングのため通行有効面積が広くとれ、車椅子利用者、ショッピングカート、担架等もスムーズに通行できる。ラッシュアワーにも十分対応できる性能に加え、空港、病院にも十分対応できるゆとりの通行を可能にした。中央の二枚のドアをフルオープンにでき、大きな荷物の出し入れが容易にできる。 スライドタイプは、大型自動回転ドアとスライドドアを一体化したタイプ。気候や天候によりモードを選択できる。寒暖の激しい季節には自動回転ドア、穏やかな気候の時はスライドドア。二つの機能を併せ持つ合理的な設計となっている。他にスイングタイプがある。 回転部両サイドのコアにショーケースを備え、ビルの目的に応じてディスプレイすることができる。 ナイトポジション機能は、ボタン操作により、定位置まで回転しショーケース部が出入り口をふさぐ。 非常時ドアオープン機能(スライドタイプ)は、非常時及び停電時に、内蔵のバッテリーにより定位置まで回転し中央の二枚のドアが自動的にスライドオープンする。 必要時には、中央の二枚をフルオープンにでき、車などの出入りもできる。 内径の種類は3,600、4,200、4,800mm。 ●ミレニアム2 普段はコンパクトサイズの四枚羽根自動回転ドアだが、車椅子利用者や大きな荷物そして一度に大勢が通行するときにはドアをフルオープンにできる。フレキシブルに対応できるコンパクト自動回転ドア。 車椅子利用者が通行するときは、ボタン操作により回転を停止、扉を自動的にオープンする。通行後はボタン一つで自動的に復帰する。 起動方式は、モードスイッチの切替により二通りの設定ができる。ウエイティングモード1では、四枚の扉が定位置に待機していて、人が近付くと速やかに回転を開始し、人の通行が終わると定位置に停止する。モード2では、四枚の扉が常時低速回転をしていて、人が近付くと速やかに通常回転となり、人の通行が終わると低速回転に戻る。 オプションで非常時ドア開放機能があり、煙感知器、火災報知器等の信号と連動して扉を自動的に開放する。 内径種類は2,600、2,800、3,000mm。 |
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ベサム社製品を輸入 病院市場で実績挙げる |
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YKKアーキテクチャラルプロダクツ(略称・YKKap)は1995年からスウェーデンのベサム社製2ウイング大型回転ドアの輸入販売を開始している。 同社によれば、それまで日本に2ウィング式の回転ドアはあまり無かった。もともと日本では通行量が多いために、回転ドアが馴染まなかったのだと見る。しかし、欧州ではホテルはもちろんだが、スーパーなどでも一般的に採用されているそうだ。一方、日本では、全般的に小型の回転ドアを含めて、普及の度合いは低い。よくホテルで装飾本意で作られた四枚羽根で径の小さいタイプを見かけるが、これは確かに狭く、使いづらい。 そして、同社が輸入を開始したベサム社の回転ドアは通行量が多くても対応できる、2ウイング(二枚羽根)方式でしかも径が大きいのが特徴となっている。 同社で販売しているRDB−2は病院での採用が最も多い。「何故かというと、待合室などで、たとえ自動ドアを二段にして風除室を作ったとしても、次々に人が出入りすると、結局、ドアが開けっ放しと同じ状態になってしまい、室温の上下が激しくなる。冬場なら冷たい風が吹き込んでくる。冷暖房効果が薄れる。ところが二枚羽根方式では断熱効果があり、温度変化がほとんどない」。しかもRDB−2のコンパートメントは抱え込んだ空気を逃しにくい形状になっているため、同じ空気を抱えたまま回り続ける。その空気がバリアのような働きをして断熱性能を発揮する。 また、床面に段差がないので例えば救急車からストレッチャーで院内に運ぶときも抵抗無く通れる利点がある。 需要は主に改修工事。病院が玄関のアプローチを良くしようということで採用する。 メインは病院だが、最近では福祉施設での採用も増えてきている。 価格は設計価格で2,000万円以上。風除室を作るよりも格段に初期コストは高くなるが、その価値はある、と自信を持つ。 病院で採用される時の理由としては、まず第一にまず外観が良くなる。待合室をきれいに見せて、第一印象を良くしようという狙い。それと冷暖房費の節約が大きい。もちろん昨今の重要なニーズであるバリアフリーという面でも、床面に段差を作らない。小型の回転ドアと違いほぼ直進できるのもメリット。 さらにバリアフリーについていえば、大型の荷物の通過時には、中のウイングが開放されて直進できるようになる。 同社ではステンレスタイプとアルミタイプを揃えている。機能に違いはなく、デザインのみの違い。アルミを嫌う人もいるが、現在は価格的に安いアルミ製が多く出ている。 なお、製品は受注生産で、ガラスを除き全てスウェーデンで生産。ガラスは日本で調達している。 最近では、小型タイプのKDBも品揃えに加えた。大型の両サイドに取り付けて、補助的に使用するニーズがあるためだ。 ●RDB−2 従来の3、4ウイングの回転ドアと比較して、ドア内は格段に広く、通行時に圧迫感がない。 ドアはコンパートメントスペース内の空気を抱え込んだまま回転するため、外気の流入を低く抑えることができる。風除室に比べ、狭いスペースで高い断熱効果が得られ、省エネルギーに適する。 風圧によって駆動してしまう機構が無く、外周駆動方式と相まって安定した回転が実現できる。中心駆動式に比べ、外周駆動方式は小さな力で運転できる。安全センサが危険を検出すると、外周駆動・外周制動を行う独自の駆動機構により、万一の場合には確実に停止し、安全を確保する。安全センサの多重配置により、スムーズな人の流れを妨げることなく、センサは通行者に合わせて減速し、さらに近付くと停止する。 非常時には、中央部のスイングドアを手動で開放することができる。停電、火災報知器からの信号で、ドア内蔵バッテリーにより自動開放位置まで回転し停止する。 開放位置での大きな開口は、直線の避難路を確保するだけでなく、大きな荷物の搬出入時などにも便利。 内径は、3,600、4,200、4,800mm。 ●KDB KDBは内径2,100、2,400、2,700mmの小型回転ドアシリーズ。3ウイングと4ウイング、さらにステンレス、アルミと複数タイプある。通用口など風除室の設置できないスペースや、大型回転ドアのサイドに補助的に設置する。 折り畳み機能を持ち、手動によって任意の方向に障害物のない避難路を開ける。非常信号を受けると扉は手で押すだけで開く。火災報知器との連動も可能。 過回転防止機能により、強風時にも耐える。風に加速されることなく設定通りの回転速度を維持。待機時にはブレーキ機能が作動。 セキュリティタイプKDBCは、アクセスコントロールに暗証番号やID番号を送信し、パスした場合のみロックが解除される。暗証番号を持たない者が、次のコンパートメントに入った場合には、正規の通行者の通行後、一旦停止し、反転して不正通行者を外部に戻す。 パワーアシストタイプ(ステンレス仕様のみ)は、利用者が軽い力で押すだけで通行できる。通行終了後、扉は自動的に定位置に戻って停止する。 |
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導入の背景は省エネ 既築ビルの改修が進む |
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ブーン・イダムはオランダの回転ドア専業メーカー。その日本法人がブーンイダム・ジャパンだ。10年来大型の回転ドアを販売してきたが、需要先はオフィスビルがメイン。最近ではスーパーに採用され始めているという。バリエーションは幅広く、2ウイングから3ウイング4ウイング、さらに楕円形のタイプまである。 2ウイングタイプの特徴は真ん中に自動ドアが付いている点だ。通常は閉まっている。停電時、火災発生時、地震発生時などの非常時は、定位置でフリーになって開く仕組み。手動で開閉するタイプもあるが、自動ドアタイプが今売れているという。 径は3.6から4.8m。径が大きいのは車椅子や、ストレッチャー、ベビーカーへの対応で、これくらい大きくなると楽に通れる。 受注生産方式を取りオランダで製造。納期は約4ヶ月。ただし既製品の在庫が現地にある場合は1ヶ月。アルミ製ならば価格も安く納期も早い。ガラスの調達はケースバイケース。日本製の強化ガラスの場合も有れば、欧州から低コストの合わせガラスを輸入するケースもある。 ステンレスについては化粧仕上げとして採用するケース。この場合日本でステンレスを加工する。仕上げは他にもブロンズなど様々ある。 柱を中心にして回転するのはトーネックス。既築物件の改修でも、既存の柱を気にせず施工できる。昔建てた超高層ビルなどはこの需要が出てくるだろうとの見通し。ビル風が多いビルでは徐々に回転ドアにしていった。実際には現在、新築物件が多い。 同社のメイン市場は主にオフィスビル。しかし、このところ省エネの関係で病院や人の出入りの多いスーパーで採用されるケースが増えてきた。スーパーでは生鮮食料品の温度管理を厳密にする必要があるため、回転ドアを採用するという。チリやホコリの侵入も少なくなると言うことだ。 病院の場合の導入理由は、省エネルギー法の規制。大型病院では年間の使用電力量が規制される。温度変化の大きな原因は一つは窓、そしてもう一つは玄関口。この玄関の省エネを図るのが大型回転ドアとなる。 「ドラフト現象を防止するために回転ドアを採用していたが、今では明らかに省エネがクローズアップされてきたために採用されている」という。 ●デューツアー 2ウイングの大型自動回転ドア。通行容量は片側通行でカウントしても一分間に54人(4,800?)と大勢が通行できるため、空港、デパート、ホテル、病院、官公庁、オフィスビルなど、人の出入りの多い建物に適する。 スライドタイプは非常時及び停電時には、2ウイングの扉が定位置に停止し、中央の二枚の扉が自動的にスライドオープンする。この機能は天候の穏やかな季節などに自動引き分け扉として使用できる。 スイングタイプは非常時にドアを折りたため、大きな荷物や車を出し入れする事も可能。 安全装置は、扉追突防止機能(ドアがかかと等に触れる直前にセンサあ感知し、回転が停止する)、下框巻き込み防止機能、戸挟み防止機能(枠とドアの間に物が挟まれそうになると回転が停止)、身障者用ボタンによる減速回転機能、非常停止ボタンによる非常停止機能、耐風圧機能、音声ガイド。 内径種類は3,600、4,200、4,800mm。 ●トーネックス ゆとりある大型自動回転ドア。サイズは5タイプ。扉は三枚、四枚の2タイプ。通行量は片側通行でカウントして一分間に48人(4,800?)。 トーネックスの耐風圧機能(ストームカップリング)は定評があり、強風時に扉が風にあおられてスイングするのを防ぎ、非常の際は耐風圧機能を解除することで、扉の折りたたみが簡単にできる。 内径種類は、3ウイングが4,200、4,800、5,400、6,000mm。4ウイングが3,600、4,200、4,800、5,400、6,000mm。 |
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